No.3 渡井 哲広/Tetsuhiro Watai

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『中学時代サーフィン部であったことを誇りにできるようなクラブにしたい』


Q:あなたの下田愛を語ってください。
海の見える街に憧れて地元の富士宮から移住し、11年目になります。それまではほとんど海には関わらず生きてきたので、移住当初から変わらず、きれいな下田の海に魅力を感じています。人の温かさもより一層感じられる街で、これまでも色々な方々に色々な場面でたくさんのお声がけや支えをいただき、家族みんなで幸せに暮らすことができていて。同時に、移住当初よりずっと、もっと盛り上がってもいい街だとも感じています。同じようにそう思っている地元の方、私と同じく移住した方と共にこの素晴らしい街、下田を心から盛り上げたいと思っています。


Q:あなたの下田のおすすめを教えてください。
1番はやはり海です。サーフビーチはもちろんどこも大好きですが、恵比寿島や爪木崎、尾ケ崎ウイングなどから見られる絶景×海も好きです。移住当初は海鮮丼を食べに遊びに来てくれた友人をよく連れていきましたが、コロナ禍を経て、閉まってしまったお店も多くなって。ただ近年は、お洒落なカフェや美味しい飲食店も皆さんの頑張りで増えていてますね。意外と各ジャンル美味しいものが揃っているのも下田じゃないかと。


Q:サーフィンを始めたきっかけは?
移住をする前の年の夏に、たまたま地元の親友のお父さんから「下田でサーフィン教室があるから行ってみない?」って誘われて初めてサーフィンを体験しました。小さい波でしたが初めてサーフボードに立てて、気持ちよくて。その後すぐ、当時アルバイトをしていた大型スポーツショップのサーフコーナーの先輩にも誘われて静波の方で2回ほど立て続けにサーフィンをしたんです。今までにない海の心地よさにすっかり魅了されてサーフィンにハマりましたね~。それで移住まで決断していました。


Q:あなたのライフスタイル(サーフタイム)について教えてください。
移住してから数年は週末サーファーでしたが、約3000日前の4月1日に本気でサーフィンが上手くなりたい!と思いました。ちょうどその頃に読んだ『モーニングメソッド』という本に影響を受け、早起きを決断しました。妥協しないように、毎日4時半に起きて朝日の写真を撮り、カウントとともにインスタグラムに投稿するようになりました。朝日や波の状況を楽しみにしてくださる方が声をかけてくださるようになり、投稿が日常の一部になりました。それ以来、朝イチにサーフィンをしてから出勤するというスタイルになっています。そうしないと体がスッキリしなくて。


Q:下田のサーフィンの魅力はどこにありますか?
とにかく海が綺麗なことだと思います。当たり前すぎて忘れていましたが、他の所から来てくれるサーファーの方々がみんな、波がなくても来た甲斐があったと仰っていて。最近自分が他の場所でサーフィンするようになってその意味がわかりました。これは他の所にはないブランドではないかとも思います。
天候や風向きによって波のコンディションが変わっても、近い範囲の中でその日に良い場所を選んで移動できるのも良いところだと思います。



Q:サーフィンの魅力を教えてください。
一番は、自然の中に身をおける気持ちよさですね。波も景色もその日会う人も毎日違うからこそ毎日いろんな思いを抱いたり、学びがあるのも魅力です。なかなか上手くなれない難しさもまた、私にとっては魅力ですね。


Q:これからの夢を教えてください。
サーフィン部顧問の立場としては、この部活をずっと継続して、アロハの精神を持った子供たちを増やして、サーフィンの裾野を広げていきたいですね。将来的には、サーフィンと生涯関わっていく子も、新たなことに挑戦していく子も、中学時代サーフィン部であったことを誇りにできるようなクラブにしたいです。また、その子たちが下田を愛して、発信したり、実際に盛り上げたりしてほしいと願っています。
サーフィン部の部員も最初は16名でしたが今は44名になって。その子たちが上手くなる、ならないは置いておいて、将来みんなサーフィンを楽しむおじさんおばさんになっていたらサーフィンの街として、さらに裾野が広がっていくのかなと思ったりして。それが楽しみで。
サーフィン部は地域の海を舞台にしているので、地域そのものと深く関わる部活だと思っています。サーフィンは個人種目ですが、上手い子から始めたばかりの子まで一緒に活動することで、仲間から刺激を受け、認め合う中で成長を実感し、自信が育っていると感じています。その成功経験が、卒業後の新たな挑戦や、もっとサーフィンを極めたいという気持ちにつながっていると思います。いち住民としては、魅力が詰まった下田により一層魅力的なお店や場所が増え、活気溢れる環境になったらいいと感じます。住民も観光客も融合して常に明るく楽しい街になってほしいし、そうしたいと願っています。



Q:サーフシティ下田に期待すること、下田市へのメッセージをお願いします。
本当に素晴らしい方々が集結していると思うので、みんなの力で“アクション”をして、目に見えて変えていけたらと願っています。これまでもサーフィンで盛り上げようといろいろあったとは思うのですが、本当にサーフィンを軸にできる場所だと思うので、すごい人たちがたくさん居るから実際にアクションをしていきたいですね。本当に変わっていく未来を期待しているというか。
それがどういう風に変わっていってほしいというのは、自分が移住してきたときから感じているのは、下田駅から道の駅、街中へ向かう道がシャッター街だったり道が悪かったりして、魅力的な場所なのに少しもったいないということです。ハワイやカリフォルニアでは、街からそのまま海につながっていて、楽しんで歩いているだけでビーチに出て、人が集まり賑わっている光景がありますよね。そういうふうに、下田の魅力がぎゅっと詰まった活気のある街になってほしいなと思っています。
以前に、観光で盛り上がっていた昔の下田がよかったのか?という話になったんです。地元の方の話を聞くと、その当時は治安が良くはなかったこともあったりで、今は環境が汚れなくなって家族が安心して行けるビーチになっているんだって言われたんですね。それで必ずしも観光客が増えることだけがいいのではないと感じたんです。
サーフシティとして、下田の海が綺麗ということは他が真似をしようとしても急にはできないことだと思うんですね。自然と人の温かさがマッチした、だけど新しい風も吹いているみたいな、そういう一体感のある下田の盛り上がりになっていったらいいなって。サーフィンは1年中なので観光資源としてもすごいと思うんですよ。



渡井 哲広(わたい てつひろ)
1989年生まれ。静岡県富士宮市出身。大学で東京に出て、都内の高校の教師として働く傍ら高校野球のコーチも務めていた。地元富士宮に戻り、非常勤講師、スポーツショップでアルバイトをする中で、2014年にサーフィンを始めた。その年に中学校の保健体育教師として正規採用になり、海に憧れて赴任先に伊豆方面を希望したところ、賀茂地区への採用が決まり、下田に移住。中学校にサーフィン部を作りたいと話をする中で2022年に下田の中学校が統合したタイミングで下田中学校にサーフィン部ができ、顧問になって4年目。2025年第5回全国自治体サーフィン選手権のオープンクラスで優勝。

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サーフシティ下田 サーファーインタビュー「I LOVE Shimoda!I LOVE Surf!」