大野 聖修/Masatoshi Ohno
『自分にとってサーフィンは「道」、「Way of life」です。』
Q.あなたの下田愛を語って!
僕にとって下田は秘境であり、癒しの場所であり、無二なる場所です。エナジー補給、リジュビネーション(再生)する場所、都会やすべての場所からディスコネクトし、宇宙とコネクトする場所です。だからサーフシティとして町を盛り上げるのはいいのですけど、是非とも秘境とか素敵な場所を崩さないようにしてほしいです。
秘境だからこそいいのであって、それで移り住んで来る人がいたり、ずっと住んでいるのだと思うのですよ。都心から踊り子で約2時間半ぐらいで来れますけど、近いようで遠く、まだ秘境という感じが下田のいいところ。
そういう気持ちの人たちが少しずつ集まってきて楽しい場所になればいいと思います。
Q.あなたの下田のおすすめを教えて!
田舎なので、近所のお爺さん、お婆さんがみかんをくれたりして。そういう所って都心に行けば行くほどなくなるのかなって思いますね。芋ができたから持って来たよとか、心があったかくなります。それがスーパーで買うより美味しかったり。
それから下田にはビーチがいろいろあって、自分の好みのビーチで寝っ転がるとかいろいろな過ごし方ができますよね。
一人になって自然の力を借りて、リジュビネーションするにはもってこいの場所がいっぱいあります。
Q.サーフィンを始めたきっかけを教えてください。
両親がサーフィンをしていたことと、伊豆下田に生まれて海に行くことが自然だったからですかね。双子の兄弟もサーフィンしており、母がサーフショップを経営していて周りのお兄ちゃんたちもサーファーでした。環境がとにかくサーフィンでしたね。
自分が中学校の頃は部活ではなかったのですが、母が校長先生に頼み、朝と放課後にサーフィンをさせてもらうことができるようになったということもありましたね。
Q.あなたのライフスタイル(サーフタイム)は?
下田に来たら、朝サーフィンして、ご飯を食べて、夕方サーフィンしてとか。
下田は何もしないことをしにくる所なので、下田ではとってもシンプルに過ごします。
Q.下田のサーフィン、ここがすごい!と思うところは?
一つには、ビーチがいろいろな方向を向いているので、一つの町の中にどの風向きでもサーフィンできる場所があって、ユーザーフレンドリーの波からワイルドな波があって。バラエティに富んでいることがすごいところ。波質は基本的にはダンパー。伊豆のサーファーでふーさんっていう人がいたのですけど、ふーさんは「ダンパーが俺の好きな波だ」と言っていましたね。下田のサーフスポットの魅力ってビーチブレイクだと思っているんです。チューブにもなるけど、ダンパーはダンパーだし(笑)。波の初速が大きいから、もたもたしていると乗れないし、駆け抜けて行かなくてはいけない。ダンパーで速くて掘れた波が魅力だと思います!
それと、水が綺麗。伊豆の沖には黒潮という速い潮が流れているから、常に水が循環されて綺麗なのですかね。
それから下田という狭いエリアに多くのプロサーファーがいるということもすごいですよね。小さくても常にサーフィンできるだけの波があるし、波もパワーがありますよね。
Q.サーフィンの魅力は?
自分にとってサーフィンは「道」、「Way of life」です。サーフィンを通していろいろな場所に連れて行ってもらい、サーフィンがあったからこそ今の自分があります。昔はサーフィンは不良がやるもののように思われたりしましたけど、今は剣道や柔道とかと同じように、それを極めていく「道」としてサーフィンが入っている。80、90歳の人もサーフィンしていますが、一人の人生において「道」として極めていけるスポーツだと思います。
朝サーフィンをして仕事をするとインスピレーションが違ったり、仕事が捗ったり、人生が豊かになる。それが魅力です。体も健康、メンタルも豊かになる。お金とか名誉とかいろいろなことの中で、サーファーはサーフィンしていることがバランスを取る一つのツールになっているんじゃないかなと。海に入って揉まれて死にそうになって思い出したりすることもあったり。
Q.これからの夢は?
夢は世界中のいい波をまだまだ乗って、チューブに入りたいということですね。それとともに、毎年「Fun The Mental」というイベントを多々戸で主催しているのですが、その延長線上で、さまざまなプロフェッショナルが集まるアカデミーを作って、下田の子供たちがそのプロフェッショナルと触れ合えたり、グローバルな人たちが下田に集まって来て町が盛り上がったりする。東京に行かなくても海のある田舎町でサーフィンだけではなくいろいろな学びができるアカデミーをやりたいですね。
Q.サーフシティ下田に期待することは?
全てを外に頼るのではなく、それぞれがそれぞれのプロデュースをしたら、町は豊かになるし、自分たちで自分たちのことをやるセルフサスティナブルになると思うのですよ。そこでサーフィンは一つのツールであり、遊び場だと思います。先に進みながらも、古き良き部分があるのは良いと思うんです。都会の人、田舎の人という二極化の中で、都会の人たちが下田に来て、“あーいいな、こういうのって”って思うような町。下田は東京にはなれないのだから、そういうのを求めて人が集まる町になれたらいいなと。
大きい意味でサスティナブルな町づくりをしたいですね。その中にサーフィンは絶対入っています。下田の持ついいものを伸ばしていきたいですね。
大野 修聖(おおの まさとし)
1981年生まれ。下田市出身。日本を代表するプロサーファーで、世界で数々の日本人記録を打ち立てる。国内ではJPSA7戦連続優勝、3度のJPSAグランドチャンピオン獲得など数々の実績を持つ。「波乗りジャパン」のキャプテン、東京オリンピックでは日本代表チームのコーチとしてメダル獲得に貢献。現在は、プロサーファーとして活動する一方、五輪代表候補の指導やS.LEAGUEチェアマンとして活躍、イベントプロデュースなど多岐に渡ってサーフィン界を牽引する。
写真提供:大野聖修
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サーフシティ下田 サーファーインタビュー「I LOVE Shimoda!I LOVE Surf!」