下水道について

 「水」は、私たちが生活していくうえで欠かすこの出来ない大切な資源です。
 しかし、家庭や事業所から出される汚れた水は、側溝や水路に入って河川や海に流れこみ、水質を悪化させ豊かな自然を破壊しつづけてきました。
 下水道は、汚れた水を下水管によって浄化センター(終末処理場)に運び生物処理を行い、きれいな水にして海に戻します。
 このように下水道は、豊かな自然を守り、快適な生活環境を生み出すために欠くことの出来ない都市施設です。
 下田市では,昭和49年度から下水道工事に着手し、平成4年度から供用開始をしております。
 これらの計画を進めるために、平成2年12月に「下田市都市計画下水道事業受益者負担金に関する条例」を制定し、平成4年度の供用開始より下水道が使用できる区域の土地所有者等の皆様方から受益者負担金を収めていただいています。

下水道ができると・・・

川や海がきれいになります。

 家庭や工場などから出される汚水が直接川に流れこむことがなくなりますので、水質汚染が防げます。
 そして、川は本来の姿に戻ります。

悪臭がなくなり、ハエや蚊も発生しません。

 台所から出る雑排水は、道路の側溝やドブに流れこまなくなり、汚い水溜まりや悪臭を解消、ハエや蚊の発生も元から絶ってしまいます。

水洗トイレが使用できます。

 汲み取り式のトイレから水洗トイレになり、家の中が快適になります。
 また、浄化槽の設置済みの家庭では、浄化槽が不要になり、管理のわずらわしさがなくなります。

下水道の財源と費用

建設には多くのお金が必要です。

 下水道を市民の皆様方が使用することができるようにするには多くのお金を必要とします。
 この財源としては、国からの援助(国庫補助金)、市の借金(市債)、市民の皆さまからの税金(市費)、さらに下水道の建設によって利益を受ける土地の所有者等からの受益者負担金によってまかなわれます。

下水道の排除方式

 下田市は分流式です。
 下水道を排除するには2つの方法があります。
 1つは汚水と雨水を同じ下水道に流す合流式、もう一つは別々に流す分流式です。
 下田市の下水道は分流式ですので、下水道管には、汚水(便所、台所、風呂などからの排水)を、雨水については、今までどおり側溝などに流します。

下水道の施設

 下水道の施設は大きく次のように分かれます。

排水設備

 家庭などから排出された汚水を下水道管に流すための施設で、個人がつくり、管理します。

下水道管

 家庭などから排出された汚水を集め、浄化センターへ運ぶものです。

ポンプ場

 下水道管は、汚水が自然に流れるように勾配をつけて埋設してありますので、だんだん深くなっていきます。そこで、一定の深さになったところで汚水を組み上げ、さらに勾配をつけて流す施設です。

浄化センター

 集められた汚水を生物化学的に処理し、きれいな水にするための施設で、下水道施設の心臓部です。