伊豆急駅降車口広場から国道を横断し、敷根川を渡った駅前通りの中程に、石造りのお堂が建っております。これがコガセンバアサンの祠です。
おばあさんは武家の娘と言われ、美人の上に働きもので、近所の人たちからは大変なほめられようでした。
その後、どうした事かおばあさんは故あって仏門に入りました。おばあさんが唱える朝な夕なのお題目は、それはまことにすずやかで、庵の周りの人々は心から洗われる思いであったと伝えられます。
そのおばあさんが不幸にも、コガセン(麦の煎り粉)を喉につかえさせて亡くなりました。遺徳を慕う人々は庵の跡に基を建て、深く信仰するようになりました。
ふしぎなことは、このお堂に願をかけてお参りするとせきの病気が治るので、今ではせきの神様として、広く尊敬をあつめております。
下田市の民話と伝説 第2集より
おばあさんは武家の娘と言われ、美人の上に働きもので、近所の人たちからは大変なほめられようでした。
その後、どうした事かおばあさんは故あって仏門に入りました。おばあさんが唱える朝な夕なのお題目は、それはまことにすずやかで、庵の周りの人々は心から洗われる思いであったと伝えられます。
そのおばあさんが不幸にも、コガセン(麦の煎り粉)を喉につかえさせて亡くなりました。遺徳を慕う人々は庵の跡に基を建て、深く信仰するようになりました。
ふしぎなことは、このお堂に願をかけてお参りするとせきの病気が治るので、今ではせきの神様として、広く尊敬をあつめております。
下田市の民話と伝説 第2集より