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127 下田まち遺産 婆娑羅山 考子伝 (伝説)

下田まち遺産 婆裟羅山 孝子伝 (伝説)
婆娑羅山はその昔、弘法大師が婆娑羅三摩耶を修した霊場で仏法有縁の地として知られ、「婆娑羅山」の名もそこから付けられているが、次のような伝説が残されていることでも有名である。むかし、親を捨てるため、男が親をしょいこに背負い、子供を連れてこの山に登った。男は父を山中において、子供を促し帰り出した。子供は泣き出し、捨ててあったしょいこを肩にかけた。男は「そんな物は捨てて行け」と言い、子供は泣くだけで黙って男の後を歩いた。言うことをきかないため、男は怒り出し「親が60になれば捨てられるのだ。これは皆がやって来たことで、爺さんも承知の上のこと。しょいこはその場に捨てる事になってる。持って帰っちゃならん。」と言うと、子供は「お爺ちゃんは、いつも私を可愛がってくれたもん・・・私が大きくなって、お父ちゃんを捨てる時にしょいこを使うため持って帰るんだ。」と言った瞬間、男はガツンと頭を打たれた。「俺はとんでもない事をした・・・」子に教えられるとは恥ずかしい。人に何と言われようと親を捨てちゃあ置かれん。と急いで山へ引き返した。戻ると父親は岩の上に端座して、じっと眼を閉じたまま一心に婆婆羅経(金剛経)をよんでいた。男は父親に深く詫びて、父親を背負い子供の手を引いて三人仲よく家に帰って来た。それからは年をとった親を捨てる者はなくなったという。
 更新日:2015/01/23
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