ダニ媒介性疾患「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の症状は、発熱と消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)で、重症化すると死亡することもあります。
県内では、つつが虫などの他のダニ多くの場合、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染します。媒介性疾患は毎年複数報告されています。
なお、インフルエンザのように容易に人から人へ感染して広がるものではないとされています。

症状

  • マダニに咬まれてから6日から2週間程度の潜伏期間を経て、主に発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が出現します。
  • 時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)を起こします。

予防方法

  • マダニに咬まれないようにしてください。特にマダニの活動が盛んな、春から秋にかけて注意が必要です。
  • 草むらや藪などのマダニが多く生息する場所に入る場合は、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出を少なくしてください。
  • 屋外活動後は、マダニに刺されていないか確認してください。

マダニ類に咬まれたら

マダニ類の多くは、ヒトや動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いもので10日間)吸血します。無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残ってしまうことがあるので、吸血中のマダニに気が付いた際は、できるだけ病院で処置してもらってください。また、マダニに咬まれた後に、発熱等の症状が認められた場合は、病院を受診してください。

重症熱性血小板減少症候群に関する情報

・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(厚生労働省)
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts.html
・重症熱性血小板減少症候群に関するQ&A(厚生労働省)
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html